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「お兄ちゃん…どうなるの…?」
「…わからない…」
その時俺は個室で静かに目をつぶっていた…
逃げたい…
現実から……
誰か俺を…
逃がして……
俺は自分から身体に射していた点滴等をすべて外し、酸素マスクも外した
身体だけになった俺はまともに息も出来ずただじっとしているしか無かった…
看護師に聞くとどうやら俺の肺は一つ無いらしい…
道理で…
苦しい…
死にたくない…
夢を叶えたい…
こんな終わり方なんて…
やだ…
でも心のどこかでは反対の事を考えていた…
死にたい……
俺は生きてたってもう何も出来ない…
夢も叶えられない……
と……
俺は目を閉じたままそのまま眠りに堕ちた……
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