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「お兄ちゃんの曲に合うような詞…」
どんな感じだろ…
お兄ちゃんの曲ってゆっくりだから…
バラード系…?
私バラードなんて書いたことないじゃん…どーしよ…
長い夜に映し出された満月
はるか遠くに居るのは君
貴方に届いてほしい…
私の旋律(ウタ)を…
貴方に届くまで私は唄を歌おう
貴方の為、私の為に…
今思い浮かんだこの詞、
「こんなんじゃ、駄目だよね…」
一応お兄ちゃんに聞いてみよう
詞を書いた紙を兄に見せに行った
兄は自分の好きなようにすれば良いんじゃないか…
そう言った
「バラードなんてわかんないよ…」
私がボソッと呟く
何が良いんだろ…
全然わかんない…
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