第一章 はじまりのはじまり

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ここは埼玉県の端の端にある桜山市というところだ。 俺は桜山市内にある華原町に住む中学生だ。 これと言って特徴はにが、右肩に小さな赤い痣のようなものがあるくらか。  ここは山のふもとの町なので階段や坂道が多く、部活を引退した俺にっては優しくない道のりである。  帰宅するため階段を歩いている時、雅也が先ほど言った言葉を思い出した。 (サンタクロースじゃあるまいし……)  俺はそういうのを信じるのは趣味じゃない。 サンタクロースだって7歳の時に卒業したし、魔法だの現実にありもしないものは絶対信じない。  だけど……
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