第一章 はじまりのはじまり

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<俺のことは信じざるを得ないだろう?>  心の中に響く声を聞いた。 さっき言ってたアレだ。 (またでてきたのかよ、黒の化身)  俺はかなり諦めた口調で言った。  そう、黒の化身は俺の中にいる。 何故だかよくわからないが。 <黒の化身って……俺には斑尾蓮(マダラオ レン)って言うカッコいい名前があんのよ、いい加減こっちで呼びなさいな>  心の中でため息をつく彼――蓮。 (で、まだあんのか?)  蓮の言葉を無視して俺は用件を聞いた。 <そうそう、言い忘れる処だった。今夜は井坂あたりにでるかもしれない>  蓮は今夜のターゲットの報告をした。 「井坂ねぇ、意外に近場だな」  そんな事を言ってる間に自宅についた。 そして、玄関のドアを開けた。
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