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<俺のことは信じざるを得ないだろう?>
心の中に響く声を聞いた。
さっき言ってたアレだ。
(またでてきたのかよ、黒の化身)
俺はかなり諦めた口調で言った。
そう、黒の化身は俺の中にいる。
何故だかよくわからないが。
<黒の化身って……俺には斑尾蓮(マダラオ レン)って言うカッコいい名前があんのよ、いい加減こっちで呼びなさいな>
心の中でため息をつく彼――蓮。
(で、まだあんのか?)
蓮の言葉を無視して俺は用件を聞いた。
<そうそう、言い忘れる処だった。今夜は井坂あたりにでるかもしれない>
蓮は今夜のターゲットの報告をした。
「井坂ねぇ、意外に近場だな」
そんな事を言ってる間に自宅についた。
そして、玄関のドアを開けた。
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