第一章 はじまりのはじまり

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『お前は斑尾家の恥だ!! ワシが認めるまでその姿で"お役目"を果たしてこい!!!』 <って怒鳴られてさ、極楽浄土から落っことされて地上に着いたんだけど、なかなかしっくりくる体がなくてね。で、この時代まで来ちゃって、もう諦めかけてたんだけど……そのときに涼介が歩いてるのが見えてこれが最後って決めたら……これがけっこうしっくり来たんだよね>  真剣に聞いてたのに、最後の一言で一気に冴えた。 (出会わなければよかった……)  俺は真面目にそんなことを思ってしまった。 <そんなわけで、これからもよろしく!>  蓮は俺に向かって親指を立てた。 ぶん殴りたい衝動を抑えて、俺は机に向かい宿題に取りかかった。
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