ようこそ、退治屋へ

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太陽が真上に昇る昼時。 1人の女性が1枚の紙を手に持ってビルの前に立っている。 女性は、紙とビルを見比べ何かを決心したのかビルの中に入った。 ビルの中に入ると、いくつものドアがあり、その中のひとつのドアの前に立ち止まった。 "コンコン" 女性がノックをするとドアが自動的に開き、中から高校生ぐらいの女の子が出て来た。 「ようこそ。 依頼者の上島 美来さんですね。 お待ちしておりました」 女の子は美来を部屋に入る様に促す。 それに応える様に美来はゆっくり足を運ぶ。 部屋には、色んな書類が置かれている机とソファーが2つ、その間に長方形のテーブル。 それと物凄い本の数が部屋の中を占めている。 美来は、その中でソファーに座った。 「ただ今、影宮を呼んで来ますのでしばらくお待ち下さい」 美来がソファーに座って五分もしない内に女の子は飲み物を淹れて来て、それをテーブルに置いてドアから出て行った。 女の子が、呼びに行ってから数分後、ドアの開く音が聞こえたので振り向くとそこには、女の子と長身の男性が立っていた。
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