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「いやぁ、待たせてしまってすいません」
長身の男性は、眠そうに目を擦りながら美来の向かい側のソファーに座り、女の子が淹れた飲み物を飲み始めた。
「それでは、まず自己紹介を。 私は、この事務所の所長をしてます影宮と申します。 以後よろしく」
影宮はニコリと微笑みながら美来の前に手を差し出す。 美来もゆっくりだがその手に手を合わせる。
「それと、彼女はこの事務所で事務担当を任している橘 友里絵。 あと、今は出掛けてますがもう1人います。
…紹介はこれぐらいにして、それでは依頼のお話を聞かせてください」
依頼と聞いて美来は、持っていたバックの中から一枚の写真を差し出した。 そこには、1人の男性とその男性を抱き締めている1人の女性が写っている。
「これは、私が彼氏と一緒に歩道橋を歩いてた時に私が彼を撮った写真です。 写真を撮って数日後、彼は写真を撮った歩道橋から飛び降りてしまいました。
警察は、自殺と見て終らせましたが、私はこの写真を見て彼が殺されたんだと思い依頼をしました」
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