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しばらくすると、荒れていた風は止み、部屋は書類が山の様に溢れて返った。
「ふぅ…、こんなものかな。 どうです、少しは楽になりました?」
そう言うと影宮は、手帳を閉じて注がれている飲み物を最後まで飲み干す。
その反対に美来は、身が軽くなった事に驚きを隠せないでいた。
「何が起こったのか解らないでいるね。 それでは説明しますか」
そう言うと影宮は、カップをテーブルに戻しポケットから紙を取り出した。
「今、貴方には少しだが浮遊霊が憑いていました。 あ、悪性の霊じゃないから大丈夫だよ。 で、霊に憑かれたら人体にも何らかの影響がでます」
影宮は説明をしながら、紙に簡単な人と霊の絵を書きその間霊から人の絵に向けて矢印を書いた。
「それで、俺が魔法律で憑いた霊を退治した為、前みたいに体調が戻ったという感じなんだけど…解った?」
次に人の絵から霊に向けて矢印が描かれる。
「はぁ、なんとなくですけども、大体は分かりました」
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