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「……そんなに言うんだったら、依頼者を守れそうな魔具を作って貰おうか?
魔具師、橘 友里絵殿」
影宮は、読んでいた書類から目を放し友里絵と向い会う様に座り直した。
「……今まで作って来たじゃないですか。 問題は、アイツの事です」
友里絵は、諦めた様に肩をおとしソファーに腰を下ろした。
「だいたい、何で影宮さんはあの出来損「誰が出来損ないの馬鹿野郎だぁ」
友里絵が話をしている途中、ドアから大声をあげて少年が入って来た。
「アンタの事よ、馬鹿悠斗。
帰って来るなり大きな声出すんじゃないわよ」
「うるせぇ、こちとら試験帰りで疲れてんだよ。 そっちこそ、俺っちに優しくしても良いじゃねえか」
悠斗と呼ばれた少年は、友里絵の近くまで近付き睨み付ける。
「はぁ? なんでアンタに優しくしないといけないのよ。 やっぱり馬鹿じゃないの?」
悠斗に対して友里絵は、今から喧嘩でも始めそうなぐらいの威圧を出していた。
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