ようこそ、退治屋へ

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「はい、喧嘩はここまで。 二人とも、明日は仕事なんだから余り仲間割れはしないで欲しいんだが」 影宮の声で、睨み合っていた二人は別方向を見ながら腕組みをする。 「はぁー、それよりも悠斗。 試験の結果はどうだった?」 影宮は、忘れてた事を思い出したかの様に悠斗に聞いた。 「……難しかった。 しかし、俺にとっては足し算しているかのようでしたよ」 悠斗は、胸を張りながら何らかの紙を広げて見せる。 そこには二級書記官の文字がでかでかと記されていた。 「何が足し算をしていた様だったよ。 影宮さんが助言しなかったら、アンタなんか書記官にもなれなかったわよ」 友里絵は、偉そうにしている悠斗が気に入らないのか、すぐに喧嘩の火種をばらまいた。 「まぁまぁ、良いじゃないの。 教えたやつを忘れなければ… それよりも、今日は昇格祝いでもしようじゃないか」 そう言うと影宮は、部屋の奥からジュースやお菓子を持って来た。
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