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一瞬だった。
マントのような物をバッと広げると、同じ男が白衣に包んでいた。
「安心しな!俺はチャラい男じゃないから!!」
親指を立てて、ポーズをとる。
まぁ、どうやったかは分からないその変身後の服装はそうだけど……それはあくまで服装の話。中身はどうだか。
「医者の……方?」
「そうきたかい、マジシャンとでも言うかと思ってたぜ」
「結局、どっち!?」
「結局、どちらでもない。どこにも居るような、普通の美男子さ☆」
世の中、こんな変わった人もいるもんだと思った。そしていちいち台詞の終わりに犬歯を輝かせる、その仕種に軽くイラっときた。
てか、急過ぎて聞きたいこといっぱいあるんだけど?
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