序章

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俺はこの丘が大好きだ 誰もいなくて静かでたまに吹く少しトラパーが混じった風が心地よいから この場所はおばあちゃんから教えてもらった 何でもここはおばあちゃんの思い出の場所らしい いつもここの話しをするとおばあちゃんは悲しい顔をするから俺もそれ以上聞けない……ってリフしにきたのになに辛気くさい話しをしてんだよ 俺はボードを左脇に抱え右腕を空に向ける これをすると波がわかるらしい 俺は今だにわからないが 俺は抱えていたボードを地面と平行に持ち小さく深呼吸をして地面を蹴る バランスをとろうと膝を曲げたり腕を上下に振ったりするがボードから落ちる
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