―疾風の雷光―

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初めて自覚してしまった。 俺は方向音痴だ。 「ったく・・・面倒くせぇな・・・お前さん達に付き合ってる暇はあるんだよっ!ガッハッハッ!」 また笑い方がおっさんみたいとか言われた事もある。 俺はまだ十八だ。 「付き合ってる暇は無いって言うと思ったか!?くくっ・・・俺は暇人なんだよっ!てめーら全員処刑だバカがっ!ガッハッハッ!」 俺は腰に装備しているハンマーを構える。 そしてその構えたハンマーを空中に向かいに投げる。 そんなハンマーに目が行ってる、一体のドスランポスの目の前に瞬間で移動する。 俺はそのままドスランポスを本気で殴る。 鈍い音が鳴り響き、ドスランポスはニ、三メートル吹き飛ぶ。 「ぶくくっ、殴り一発で吹っ飛ぶのかよっ・・・まじだせぇドスランだなっ」 そんな事を言ってたら後ろから殺気! 「遅い遅いっ!止まって見えるよ~!」 俺が疾風なんて呼ばれるのにはまだ理由がある。 そのスピードからさ。 俺は疾風のごとく動きまわり、雷を打ち込む。 “疾風の雷光”よく考えればこの名前、意外にかっこいいな。
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