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07 初 " "
初 " "
あれから三年の月日が流れた
貴方は何も変わらず無垢なまま
私はずいぶん変わった
どうしたら貴方に見てもらえる
どうしたら貴方に認めてもらえる
それだけを考えて
この気持ちは何なのか
知らなかった頃の私は ただ途方に暮れ
でも思い浮かぶのは貴方の事ばかり
これを何と呼ぶのか ねぇ " ィ"
貴方の一番になりたい
誰もがそう思うのは当たり前でしょ
それとも 私の勘違いなのかな
貴方が笑う度に 話す度に 目が合う度に
心が歓喜に満ち溢れる
こんな女々しい気持ちなど恥ずかしくて
誰にも言えなかったけれど
周りは気付いてたみたいで
少し慈悲に浸った幸せな日々
この想いを伝えるには辛すぎて
気付いた頃には後戻りできない
貴方は麻薬だ そう思った私は
貴方の依存者
これを何とか呼ぶのか ねぇ " コ "
誰もいない校舎 貴方と私だけの空間
顔に熱が集まるのがひしひしと伝わる
手汗が滲む 視界が濡れる 覗きこむ貴方
世界が白く染まる
吐息と一緒に吐き出されるのは
『――好きだよ』
頭をかく態度 照れてるのが分かる
可愛くて 素直で 分かりやすい
そんな貴方に惚れたんだもの
生まれて初めての 初恋
『―――俺も好きだ
――…ずっと、』
弾かれた視界 涙が溢れて
貴方の顔が見えない
見たいのに 見れない
『泣くなよ』なんて無理な話し
だって幸せ過ぎて怖いんだ
こんなことあるのか なんて
二年分のこの想い
これを何と呼ぶのか ねぇ " 恋 "
HAPPY END
だったら良かったのに
あ、これ私の実話ですω
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