プロローグ

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「ありがとうございます」 ストラは王に深々と頭を下げた。 「なに、お前達がどんな人間の願いを叶え、その人間がどうなるのか、というのは私の娯楽でもあるからな」 「わかりました。王様を楽しませることができるよう、全力を尽くします」 ストラがそう言って頭を下げ、部屋を出ていくと、王は小さく笑った。側近もまた、顔を見合わせて小さく笑った。ストラはその笑いには気づかず、早く天使になるため、急ぎ足で地上に向かった。
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