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男の子はそれから一度も振り返らなかった。
男の子は仲間たちが待つ場所に駆けていったのだった。
「……話はすんだ?」
仲間たちはいつもと変わらない強い笑みで男の子を迎えた。
「ああ、大丈夫だ。行こう。最後の戦いに!!生き抜く為に」
決意を秘めた瞳を男の子は仲間に向ける。
「いっしょに来てくれるな?」
「もちろん。断ったら何の為にここまで来たか分かんないじゃん」
「僕はキミの親友だから、キミの選んだことについていくさ」
「……これで生き残れなかったらアンタのせいね」
「えぇっちょっ!!
それはねぇだろっ?」
一人の仲間の言葉に男の子は慌て出す。
「あはははっ!問答無用♪行くよっ
私たちの世界を取り戻しに」
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