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ニンゲンが数人、大根役者の演技のように、驚いた。
俺はそこにも刃を向けた。
しばらく雨は止まなかった。
やがて、街の警備隊がやって来た。
血なんて見たことが無いのだろう。
俺を目にしても、ただ立ち尽くすだけ。
装備は俺なんかとは比べ物にならないが、平和に怠けて努力しない、今のニンゲンなんて、俺の狂気の相手にならない。
なぜそんなことをするんだ?
そう聞かれたから、答えてやった。
お前らはそれで生きてるつもりなのか?
何も感じずに、ただ昨日と同じ今日を、明日になっても繰り返すだけ。
そこには自由も意志も何もない。
お前らは、生きながらにして死んでるんだよ。
生きるってのは、ただ心臓が動いてることじゃない。
より良い明日に向かう意志が、人間の生を支えるんだ。
そんなことも忘れたニンゲンに、思い知らせてやろうと思ってな!
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