逃げ出さなきゃ

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渇いた音がした。 気がつけば、俺は倒れていた。 血がかなり、あふれ出しているらしい。 さっきまでは無かった血の水たまりが、俺の周りにできていた。 どうやら、警備隊の銃に撃たれたらしい。 不思議と、痛みは感じない。 その分、頭がボーッとしてきた。 そうか。 ここまでか。 どうやら俺は、死ぬらしい。 うすれてゆく意識の中、俺は最期に、こう、つぶやいた。 やっと......... 逃げ出せた。
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