実験。おでん招集

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すると妹は、 きゅっ、と俺の手を握り。 「大丈夫…私がいれば、何とかなるよ。絶対」 柔らかい笑みを浮かべながら、そう言い切った。 何の確証も無いのに、と思ったが頭を振りそんな考えを打ち消す。 確かに、こいつといれば何とでもなるな。絶対に。 俺はそう思い、 「そうだな」 と笑いかける。 それが嬉しかったのか、いつも以上に嬉しそうに顔を綻ばす。 「そうそう、笑ってる方が可愛いぞ」 俺も嬉しくなり、少し恥ずかしい台詞を言いながら、妹の頭をわしゃわしゃと撫でる。 「えへへ、ありがとっ、おにぃちゃん❤」 さらに笑う妹。少し前では考えられなかった事だ。 「…ねぇ、おにぃちゃん」 「ん? どうした?」 俺はそう返しながら、妹に違和感を感じた。 何だか妹の顔が赤い。そして…妙に服が…薄着だ。 「…家族が減るなんて…やっぱり寂しいね」 「……ああ」 さっきまで妹はニコニコ笑っていたが…やはり両親が出てったのはこたえるのだろう。 しょんぼりとしておれの腕に抱きつく。 そんな妹の頭を撫でてやりながら、俺は妹に話しかける。 「まあ、何だ…ちゃんといてやるから。俺だけはお前の隣にいてやるから。だから安心しろ」 恥ずかしい、しかし、いや、だからこそ素直な言葉を呟く。 「おにぃちゃん…!」 妹は目を見開き、感極まったのか俺の胸に飛び込んできた。 やっぱり可愛いな。と思いながら優しく抱きしめる。 「…家族が減って…、寂しいよね…?」 妹はまるで確認する様にそう呟いた。 「ん? ああ…」 俺は少し戸惑いながら答える。 すると。 「…じゃあ…、家族、増やそう。…私とおにぃちゃんの」 「…え?」 よく意図が理解出来ず、俺は聞き返した。 「…家族、欲しいな…新しい家族…、おにぃちゃんと私の…子供」 「…っな…!?」 俺は妹が何を言わんとしているか察し、腕の中の妹を見る。 妹は恥ずかしそうに、息を僅かに、はぁ…、はぁ…、とあらげながら。上目遣いで俺の顔を見つめている。
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