暗い道

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彼女が僕に話したのはその一言だけ…。 その後すぐに前を向き、佐々木さんとテレビの話で盛り上がっていた。 でも 相変わらずクラスメイトの視線は冷たい。 僕の方をチラチラ見ながら話す女子グループや 完全に睨んでいる、男子達 僕には、友達と呼べる関係の人もいないし…クラスメイトとも、ほとんど会話はしない。 別に、一人が好きな訳ではないが、僕の周りには誰も集まらない。 見た目だけで、暗いと思われているのだろう… だから、クラス全員の注目の的になった僕は今かなりビックリしている。 あんなにクラスから孤立していた僕が彼女と関わっただけでこんなに変わってしまうのだから。 しかし……… ビックリすると同時に、彼女と付き合うと毎日こんな苦しい思いをしなきゃいけないんだと後悔し始めていた。
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