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「───それでね!
友達の家で飼ってるチワワが
すっごく可愛くて…
名前がチクワなんだよ?」
────────…
「三井さん…」
三井さんが
キョトンとして僕を見る…
「………どうしたの?」
「僕…先に教室戻るね」
そう言って僕は、三井さんの顔を見ずに立ち上がった。
冴えない僕の隣に
みんなのアイドルがいると考えたら
なんだか辛くなってしまった
少なくとも、絵にはならないだろう…
「待って!!!」
ドアノブに手を掛けた瞬間…
三井さんが僕を大声で引き止めた。
「今日……一緒に帰りたいな……」
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