暗い道

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三井さんの顔が次第に赤くなり、少しずつ下を向いた。 ──────────…… 「……で………それが…」 「…まじで」 「ハハハ」 その時… 誰かが階段を上がってくる音がした。 「!!!」 僕は急いでドアを開け、逃げる様に階段を駆け降りた。 焦って、三井さんに返事をするのを忘れてしまった。 タタタタタタ───── 階段を少し降りた時、クラスメイトの松岡君、寺田君とすれ違った。 僕は2人の顔を見るのが怖くて、教室まで一気に走った。 2人は屋上に向かっていたのだろうか… 屋上には三井さんがいる。 そして、屋上から勢いよく出てきた僕。 2人はなんて思うのだろう…
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