暗い道

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「あ……あの… た…たまたま…一緒になって…」 「はあ!?」 松岡君が目を細め言った。 「お前と三井が付き合ってるとか、言ってる奴がいるけど…… かなり笑えるよな?」 目が…… 笑っていない…… 「万が一…お前と三井が付き合ってるとしたら… 三井の趣味を疑うよ」 「だよなぁ!」 寺田君がゲラゲラと笑いだした。 「実際どうなんだよ? 怒らないから…お兄さんに言ってごらん?ん?」 もう頭の中が真っ白だった─。 付き合っていると言えば、きっと殴られる… 付き合っていないと言っても、「はい、そうですか」と納得してくれるとは思えなかった。 手足の震えが次第に増していき、額から汗が伝うのがわかった。 僕はただ、このまま時間が過ぎるのを待つしかなかった…。
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