57人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
「あ..え...う....うん」
やっと出てきたのが、小学生低学年にも優しいこの言葉…
こういう場面に直面する度に、どんどん自分の事が嫌いになって行く。
人間関係が上手くできないんだと、改めて実感するから…
「あたしの家もこの辺なんだよ?ほら…あの橋渡ってすぐ!」
そう言って彼女は僕の後ろの方を指さした。
僕は彼女が指さした方をずっと見て、顔が赤いのを必死に隠していた。
「ご近所さんだし、これから仲良くしてね。ね!室町君…」
彼女にそう言われて、ますます顔を戻せなくなっていた。
僕は、「あ..え...あ....うん」とさっきと似た様な返事をし後ろを見続けていた。
最初のコメントを投稿しよう!