告白

3/7
57人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
「あ..え...う....うん」 やっと出てきたのが、小学生低学年にも優しいこの言葉… こういう場面に直面する度に、どんどん自分の事が嫌いになって行く。 人間関係が上手くできないんだと、改めて実感するから… 「あたしの家もこの辺なんだよ?ほら…あの橋渡ってすぐ!」 そう言って彼女は僕の後ろの方を指さした。 僕は彼女が指さした方をずっと見て、顔が赤いのを必死に隠していた。 「ご近所さんだし、これから仲良くしてね。ね!室町君…」 彼女にそう言われて、ますます顔を戻せなくなっていた。 僕は、「あ..え...あ....うん」とさっきと似た様な返事をし後ろを見続けていた。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!