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しばらく彼女と河原で話した。
…と言っても、僕が彼女の話を黙って聞いていただけ。コクリコクリと頷いて、学校の先生や友達の話を楽しそうに話している彼女を横目で見ていた。
彼女の名前は、三井 菜々(ミツイ ナナ)。僕と彼女は2年になって初めて同じクラスになった。
勿論、高校に入学した時から彼女の事は知っていた。
彼女と話した事はなかったけど、男女関係なく人気がある彼女は嫌でも目に入る。
僕とは対照的な、誰とでも仲良くできる明るい性格は凄く羨ましかった。
僕は、そんな彼女の話を尊敬の眼差しで見つめ、聞いた。
しかし…
そんな僕に、彼女は思いもよらない事を口にした。
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