プロローグ

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島貫 真(シマヌキ シン) ザッザッザッ 「はぁ………はぁ………」 夜の住宅街の中に俺の息と足音だけが静かに響いている。 さて、 早速ながら話に着いてこれるかどうかわかんないけど……… まだまだ住み慣れない都会の少し明るい夜空の下の住宅街の中を、 この前中一になったばかりの俺、 島貫 真は走り抜けていた。 因みに時刻は夜の9時位かな。 にも関わらず俺はこの夜の住宅街の中を走り抜けていた。 ………うん、 突然過ぎるよね? 大丈夫安心して。 そんなん知ってるから。 何故かと言うとちょっとしたことのため。 もうこういう日々を過ごしてかれこれ一月半経つのかな。 二月前までは任務としてだったんだけどなぁ……… まぁ、 残念ながら今はちょっと違うな。 ここは俺らの土地じゃ無い。 だからしきたりで俺がやる訳にはいかないんだ。 そりゃあ俺だって……… 俺だってできるもんならやりたいさ。 だからこそ今だって居ても立ってもいられずにこうやってある所目指して走っているんだ。 じゃなきゃわざわざこんな夜中に外ほっつき歩いたりしねぇって。
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