プロローグ

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斉藤 勇 さてと、 そろそろ獣魂変化してとどめだ。 俺は勢い良く、 そしてあいつを呼ぶように唱えた。 「獣魂!食肉変化!熊!」 ドクン………ドクン……… 俺の中にいつの日かの熊の魂が入ってくるのを感じた。 今聴こえた鼓動だってあの熊の鼓動だろう。 界術とこの獣魂こそが朝廷に恐れられてた力。 獣魂とは簡単に説明すると、 "獣の魂"を"人間"に憑依させる術。 つまり自分を一時的に獣にする術だと考えて貰えればいいな。 だから今俺は攻撃も生態も歩き方まで、 見た目と言語をはっせる以外何から何までもが"熊"だ。 見た目は人のまんまだぞ? たしかに四足歩行にはなるけどさ。 因みにさっき幻魔は人工的な物じゃ死なない的なこと言ったけど、 厳密に言うと獣の力じゃないと死なないと言われている。 生命の力じゃ無きゃってのはそういうこと。 まぁ俺も昔色々試してみたけど駄目だったしな。 だから俺らはまず界術で幻魔を弱らせてから獣魂を使ってとどめってのが大体だな。 でもって今からがそのとどめの段階だ。
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