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俺の名前は長瀬 裕太。
どこにでもいる普通の高校2年生だ。
俺の世界は長い間白一色だった。
と言っても別に高校生活がつまらなかった訳ではない。
友達と話したり遊んだりするときはそれなりに楽しかったし、
俺にとって高校1年生として過ごした一年は充実していたかしていなかったかと問われれば間違いなくしていたと答えられるだろう。
しかし俺はこの代わり映えのしない毎日に何か変化が欲しかった。
それが何かと言われると俺にもはっきりとは分からない。
お金かもしれないし、未来から来たという胡散臭い道具を使う"青達磨狸"に会ったり、ボールが友達と言いながらその友達を毎日蹴りまくっている矛盾だらけの少年とサッカーをしたりしたいのかもしれない。
とにかく俺は待っていた。
俺の白一色のキャンバスに鮮やかな色を付け足してくれる"何か"を…
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