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朋奈視点
「母さん…?」
今、息をとめたのは誰だろう
「寝たら駄目だって」
今、心臓が動かなくなったのは誰だろう
「なんでだよ…!!」
なんでなんでなんで
事故にあったのが、母さん?
もっといっぱい…
人間はいるのに。
頬が、何かで濡れた
父さんの頬もその何かで濡れていた
母さん、こんなに早く離れることになるなんて思わなかった‐…
・・・
第三者視点
「……よっと…」
段ボールを抱え、重たくなった腰を上げる。
「階段落ちないようにねー?」
「大丈夫だって!」
篠崎朋奈[シノザキトモナ]は、父親と引っ越しの片付けをしていた。
つい先日、母親と死別し…
残された2人には、母親との思いでが詰まった部屋は苦しくなるばかりで、引っ越しを決めたのだった。
また、もともと篠崎家はもともと共働きだったため父親だけの収入では今までの部屋の家賃が苦しかったこともある。
心機一転
親子二人での生活が始まった。
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