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学校から帰って雄一を見た時泣きながら抱きついたっけ。
意味と理由が分かったから。
ひたすら泣いたんだ。
ありがとうとごめんなさいって気持ちが止まらなくて。
和也は… 知ってるのかな?
学校で会った事がないって言ってたし。
だからあの学校の雄一は言ってない。
言えるわけない。
和也が知ったら… どうするんだろ?
俺みたいに一日中泣くかな…?
いや、和也は強いから泣くことはないか。
…なんか、懐かしいな。
今は泣く事がなくなったから。
あの泣いた日に俺は、
雄一や和也を守ろうと決めたんだ。
だから体を鍛えた。
雄一は、喧嘩をしない。
…いや、出来ないんだ。
殴る事も、蹴る事も。
……何も出来ないんだ。
それを知ってるからかな?
和也もすぐに鍛え初めたんだ。
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