7/10

140人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
学校から帰って雄一を見た時泣きながら抱きついたっけ。 意味と理由が分かったから。 ひたすら泣いたんだ。 ありがとうとごめんなさいって気持ちが止まらなくて。 和也は… 知ってるのかな? 学校で会った事がないって言ってたし。 だからあの学校の雄一は言ってない。 言えるわけない。 和也が知ったら… どうするんだろ? 俺みたいに一日中泣くかな…? いや、和也は強いから泣くことはないか。 …なんか、懐かしいな。 今は泣く事がなくなったから。 あの泣いた日に俺は、 雄一や和也を守ろうと決めたんだ。 だから体を鍛えた。 雄一は、喧嘩をしない。 …いや、出来ないんだ。 殴る事も、蹴る事も。 ……何も出来ないんだ。 それを知ってるからかな? 和也もすぐに鍛え初めたんだ。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

140人が本棚に入れています
本棚に追加