~第壱章~ 崩壊

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その日は、何処か変だった…。 それは2012年12月 12月と言えば誰もが肌で感じた事がある様に、体を突き抜ける様な冷たい風、心の芯まで凍りつく様な冷たい雪… そんな季節を想像するだろう。 しかし、その日はまるで 初夏の訪れを感じさせるかの様な暑さに、風すら吹いていない日だった… 12月21日午後11:40分 悪夢の様な現実が、突然地球上に襲い掛かって来た。 空、全体にジェット機が何十機も飛んで居るかの様な轟く雷鳴… 山、全体がまるで、悪魔が怒鳴って居るかの様な木々の剛音… 海、全体の水が一気に無くなったと思うや否や、水平線の彼方から音速の速さで空をも覆う壁となり… 陸、全体が姿を変え、まるで命を与えられたかの様に暴れだした… その出来事は一瞬のうちに起こりあっという間に地球上は地獄と化した… ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ それは同時に日本が築き上げて来た文化や歴史も無くなってしまうと言う事なのか……
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