夏の日

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照井はビーチパラソルを立て、 シートを敷いて座る。 泳ぐ気は更々無いらしい。 しかしそれをみすみす見過ごす子供達ではなかった訳で… 「竜くん水着持ってきたでしょ!!泳ご泳ごッ!!」 「いや、俺は」 「早く早くっ、照井竜!!」 「おい、お前ら、」 「フィリップくん、ひん剥けーッ!!」 「あいあいさー!!」 「あッ!?いやフィリップ、所長が目の前に…ぃぃぃっ!! やめろわかった!! 着替えるから所長の前でパンツを下ろそうとするなぁぁぁっ!!」 亜樹子の命令でフィリップは 照井の服を剥ぎ取り始める。 パンツに手をかけられたあたりで、照井は降参。 そして、俺も剥がれたのは 言うまでもない話だった。 「…所長にパンツを見られた…」 「パンツパンツ言うなよ…」 相当ショックだったらしい。 真っ青な顔してるし。 しかしそんな事はつゆ知らず、無邪気に遊ぶ子供達。 「ったく…しゃーねぇな… うりゃ」 バシャッ 照井に水をぶっかけてみた。 あ、肩震えてる。キレたか。 「左ィ…貴様!!」 バッシャーン 思い切りぶっかけられた。 さすがにキレた。 「そんなに強くやってねーだろこの性悪刑事ッ!!」
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