一緒に行けたら良いのに

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…照井ガ、フィリップト、 付キ合ウダッテ…? そう思っていると、 ガレージのドアがバンッ、と 勢いよく開き、フィリップが 照井に抱き着いた。 「照井竜ッ!!来てくれたね」 「フィリップ、おはよう」 「昨日会えなくて淋しかったんだよ?」 「すまなかったな。 どうしても外せない仕事が出来てしまったんだ。」 「仕方ないねぇ。 ちゅーしたら許すよ?」 「おっ、おい? 左が目の前にいるんだぞ?」 「僕らの仲は説明したんだろう?なら問題ないよ。ホラ」 「…仕方ないな」 俺の目の前でキスをする二人。 唇を離した後に笑い合って、 幸せそうな二人。 …フィリップ、酷いな… 俺も照井の事好きだって… お前に言ったよな… 許さない…絶対許さない。 死んで償え、フィリップ。 その夜、すやすやと寝息を立てるフィリップの首に縄をかけて………… 「っぐ!?っあぐっ…!!」 力いっぱい絞め上げた。 バタバタもがくフィリップ。 縄を緩めようと首を引っ掻く。 掻いた場所は、 血が滲み出てくる。 「ぁ…ぅ」 ある程度絞めると抵抗しなくなり、ぐったりとした。 触って確かめると、 死んでいた。 「…ふぅ」
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