突然の話

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トントントン 「失礼致します。」 僕、紫紅愛智は今、お母様の部屋にいます。なぜか分からないけど、呼ばれたのだ。 「お母様、どのようなご用件ですか?」 僕は緊張していた。 理由はお母様の表情がいつになく真面目だったから。 「愛智ちゃん、あなたにね男子校に行って貰いたいの♪私の兄の潤、知ってるでしょ?お兄様の学校にね!怜也君も同じ学校だし。私、心配なのよ~。普通の高校に通って愛智ちゃんがいじめられないか・・・。その点、怜也君がいれば安心よね~!!」 怜也君とは僕のお兄様のこと。2歳上のお兄様は聖蘭学院という伯父様が理事長をしている学院に通っている。 「でも・・・。僕は・・・ですよ?どうやって聖蘭学院に通うのですか?方法は?」 僕が聞くと、お母様は大丈夫と言った。
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