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「おい!愛智、大丈夫か?!」
僕の意識は朦朧としていた。いつもよりも痛みが強い。
「愛智?!大丈夫か!!」
それは兄様の声だった。兄様はパパを一瞥して、僕に駆け寄った。
「ゆっくり息を吸って…。」
僕は首を振った。
「…でき、ない…ヒューッ…心臓…ゼッ…。」
兄様は心臓の発作だと気づいてくれて、すぐに薬を飲ませてくれた。
「大丈夫か?」
僕は頷いた。パパを見ると、驚いたような顔をしていた。
「あなたは何をしているんですか?愛智とは会わないように言ってましたよね?」
兄様は冷やかな声でパパに尋ねた。
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