父親

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「すみません、大したことではないので…。」 父さんが俺の代わりに謝った。別に、父さんが謝る必要はないのに。 「愛智の具合はどうなんだ?」 俺はため息をついて、話し出した。 「元々、体が弱いけど最近は体調崩しがちで、心臓がかなり悪い。喘息の発作も頻繁に起きるし…。」 本当に最近の愛智はかなりつらいと思う。少し雨に濡れただけで熱を出してしまい、少し無茶をしたら倒れてしまう。 「全部、俺のせいだな…。」 頭を抱えるようにしている。 そうだそうだ!と俺は頭の中で思った。お前のせいで、お前のせいで!!
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