342人が本棚に入れています
本棚に追加
「…愛智に会わせてくれないか?」
俺は父さんの言葉に耳を疑った。
「何で…何であなたにもう一度、愛智に会わせなきゃいけないんですか?愛智は体調が悪いんだ!」
俺はそのまま、カフェを出た。走って学校に戻った。
「…愛智?いるか?」
愛智の部屋に入っていった。愛智はベッドで眠っていた。
「コホッコホッ…」
愛智は少し咳き込んでいる。愛智の胸に耳をあてると、喘鳴が聞こえた。
「愛智、起きて!!」
愛智は目を開いて、目をこすってからまた咳き込んだ。
「発作起こしてるから、体起こすぞ。」
愛智は喘息の発作を起こしていた。愛智の体をゆっくり起こして俺にもたれさせて、吸入器をあてた。
最初のコメントを投稿しよう!