父親

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しばらくして、吸入器を外した。愛智の体を寝かせて、布団をかけた。 「…兄様、帰ってきてたんだね…コホッコホッ…。」 愛智の背中をさすりながら、頷いた。愛智は気づいているようだった。俺が誰と会っていたのか。 「もう治まったか?」 愛智はコクンと頷いた。そこに唯と馨哉が入ってきた。 「愛智~大丈夫か?怜也帰ってたのか。」 唯は俺の肩をたたいて、愛智のベッドに座った。 「兄様…パパに会ったんでしょ?」 俺は頷いた。やっぱりと愛智はつぶやいた。愛智はそういうことに鋭い。
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