父親

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「大丈夫。もう会わないから。」 そういうと、愛智が会いたいと言い出した。 「パパと2人では無理だけど、会いたい。兄様が嫌なら姉様に頼む…。」 俺は驚いた。まさか、愛智がこんなことを言うとは思わなかった。絶対にダメだ。 「ダメだよ。最近、あまり具合よくないだろ。それなのに、そんな無茶させられない。」 愛智は首を振った。 「大丈夫だよ。兄様が嫌なら姉様に頼むもん!…コホッコホッ…。」 少し興奮しているようだ。俺は愛智を寝かせた。 「ちょっと休め。考えとくから。」 愛智は不服そうにしていたが、大人しく眠ってしまった。 絶対に愛智には会わせられない。あんなことには…絶対にさせない。
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