感情を失くした子
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怜也side 「…にぃ…さま……」 圭人と類が母さんたちに電話をかけてくると部屋を出て行ったとき、愛智が小さく俺の名前を呼んだ。 「愛智!!喋れるのか?」 愛智はこくっと頷いた。 「…良かった。具合は大丈夫か?」 大丈夫と愛智は言った。 ほっとした。でも、まだ取り戻していないものがある。 それは愛智の笑顔だ。 絶対に取り戻したい。
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