6人が本棚に入れています
本棚に追加
車校には毎回、友達の美香と来てた。美香は男を探す為。私は元彼に未練があって他の男に興味がなかった。
「はぁ…今日いいのがおらんし」
美香が周りを見渡して、ため息をつきながら言う。
「舞授業めんどくさいけん帰りたい…てかカラオケ行きたくない?でも金ないしな…」
私の言葉に
「うちも行きたい~!金ないし適当に男捕まえてカラオケ行こーや」
美香が答える。
「行く行く~」
私がそう言った時
「舞さ~ん!」
私を呼ぶ声。
遠くで先生がこっちこっちって手を振ってる。
「ちょっと待っとって」
そう美香に言って先生の元に行った。
「早く早く!もう授業始まっとるぞ!」
「え~…体調悪いけん帰りたいんですけど…」
そう言う私の足元を見て
「おいおい、そんなヒールの高い靴じゃ駄目だわいな!わしの貸してやるけん、外出て待っときなさい!」
そう言って教員室に走って行った。
人の話聞けよ!
そう思いながら美香に声を掛ける。
「ごめん美香…1時間だけ行ってくるわ」
そう言う私に美香は
「じゃあその間探しとくけん、終わったらカラオケいこっ!」
笑いながら言った。
言われた通り外に出て待っていると先生は変なスニーカーを出してきた。
やだやだやだー!
こんなん無理!
絶対無理!
「早く履きかえて7番に乗って」
私は渋々履きかえた。
誰も見てないよね?
頼むけん誰も見んでー!
恥ずかしさからか冷や汗が出てきた。
1時間がとても長く感じた。
終わって美香の元に行く。
美香が
「おつかれ!遊べる奴サイトで見つけたよ~」
そう言って玄関の方を指差す。
「あの三人組?」
「うん!」
美香と私は三人組の男とカラオケに行き、遊んだ後、家まで送ってもらった。
最初のコメントを投稿しよう!