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秀眞達は貴重品だけをポケットに詰め込み外に出た。
木々の間から光が綺麗に射し込んでいた。
もう朝日が昇っていたのだ。
「おー、気持ちいいなー」
順也が背伸びする。
こんな時に順也はなにのんきな事言ってんだ~!と思うが本当にそれぐらい気持ちのいい朝だった。
まだ眠気がとれていない5人だったが、これなら、とても元気がでてくる。
「あっちに歩いて行ったんだよ」
雄一は男が消えて行った場所を指差して言う。
「丸腰じゃ頼りないからな、なんか武器になる物ない?」
雄一が言う。
秀眞がそこら辺を探していると1mくらいの木の棒を見つけ出した。
「なかなかかっこいいね~」
みんながそれぞれ自分にあった木の棒を持ち態勢を整えた。
「よし!準備万端だな!じゃあ行こう」
秀眞が言った。
そして5人は恐る恐る黒ずくめの男が消えた場所へ進む。
「おい、これ見ろよ」
順也が下を指差した。
そこには28cmはある足跡が林の奥へ向かって続いていた。
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