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その足跡を辿り3分ほど歩くと涼はふと思った。
何だろう、この3分間の短さは……
そんなことはさて置いといて、その足跡をみるといきなりプッツリと切れていた。
「ホワイ!?」
またしてもアメリカナイズされたリアクションで秀眞が言う。
「こ、これは!」
航大はこの結果に逆に喜んだ。
黒ずくめの男が幽霊という可能性が再浮上してきたからだ。
だがしかし、銃をぶら下げて歩いている幽霊なんて、どこにいるのだろうか!?
「これじゃまるで振り出しに戻ったって感じだな」
順也がその体に似合わず落ち込む。
「なんかここから土の柔らかさが急に固くなってるよ!」
雄一が良いところに気がつく。
「本当だ!こっちは足跡全然つかないぞ!」
「てことは、いきなり消えたってわけでもなさそうだな」
またしても突きつけられた動かぬ証拠に航大は白目になりかけていた。
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