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ガーン!と言う効果音が感じ取れたのか、さすがにみんなは可哀想にと思った。
いつもは無神経な奴でさえ同情するガーン!は相当大きかったらしい。
「ん、なんだこりゃ?」
雄一が何かを見つけ出した。
そこにはいかにも爆発します的な赤いスイッチが、木の根元にキノコのように生えていた。
涼は宝箱でも発見したと言わんばかりの顔をして言った。
「い、いかにも怪しい!でもなんだこの誘惑は!」
「おいバカ!」
秀眞は止めたが、もうすでに涼の手は赤いスイッチに伸びていた。
「ポチッとな」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「お、お~!」
5人は後ろに後ずさりながらも感嘆の声を上げた。
さっきまで地面だと思い込んでいたそれは、足跡が途切れていたところからスライドし、跡形もなく消えた。
その下は隠し階段になっていたようである。
「すっげー!」
映画でしか見たことのない光景に涼は感動した。
「これは行くっきゃないでしょ!」
順也がやる気満々で言った。
「よし、行ってみよー!」
秀眞は拳を高く挙げた。
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