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5人は薄暗い階段を懐中電灯で照らしながら進む。
「いつ何が襲って来てもおかしくないからな」
秀眞はみんなに注意を促したが、他の4人は神経質になっていて、順也はその言葉に驚いてビクッと肩を動かした。
「お、驚かすなよな!」
順也はガタイがいい割に案外臆病だったことに、みんなはついつい笑ってしまった。
「プッ、アハハハハ!」
秀眞につられてみんなが笑い出す。
アハハハ!
イヒヒヒ!
クククク!
ガハハハ!
ニョヘー!
中には奇妙な鳴き声の奴も混じっているが、そんなものなど置いといて、5人は先に進む。
階段が終わるとそこには、かなり重そうな鉄のドアが立ちふさがっていた。
そこの両端にはお偉いさんの像が4体置かれている。
正確には誰の像か解らないものの、こういう場合だいたいがお偉いさんの像だと相場で決まっているのだ!
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