親友の死

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このままでは戦争に発展しかねないので秀眞が、止めに入る。 「おい!やめろ!速く先に進まないと黒ずくめの男が、襲って来るかもしれないんだぞ!」 みんなそれを聞いてまた緊張感を取り戻す。 「ああ、そうだな、ケンカしてたって何も始まらないよな」 みんなが仲直りの握手をしていると、 コツ、コツ、コツ と階段の方から聞こえてくる2人の足音にみんなが固まる。 「シィー、誰か来るぞ!」 秀眞が口に人差し指を当て静かに言った。 「隠れるんだ!」 その声でみんなは一斉にそれぞれの場所に隠れた。 どけ!ばか!そこは俺だ!アホ!俺の特等席を! 仲直りしてからまたすぐにケンカをしてしまうのは、いつものことだった。 だが危ない状況ということもあって、5人は手短に悪口を言い終えて、すぐに隠れる。
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