親友の死

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「へっ?」 秀眞以外の全員が、ポカーンと口を開けて閉めるのを忘れている。 「アハハハハ!」 「ククククク!」 秀眞と航大は大、大、大爆笑で笑った。 皆は今何が起こっているかさっぱり把握出来ていなかった。 それでも航大が生きていることに対する喜びが湧いてくる。 だがそれをものすごい勢いで怒りが追い抜いて行った。 ドッカーン! 「バッカヤロー!!」 雄一、順也、涼の噴火を一挙に浴びた2人は、たまらず種明かしをした。 「ククッ、ほんとごめんね」 航大が両手を合わせて謝る。 「いや実はさ~、航大全く無傷でさ!あの赤いのはただのケチャップ!」 航大が左胸に付いた赤い液体を舐めて見せた。
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