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「じゃあ俺と雄一と涼な」
秀眞は半ば強制的に決めた。
「え~航大と二人かよ!」
順也は露骨にいやな顔をした。
「僕だってやだよ!ここは公平にグーッパッで決めようよ」
「しゃあね~な、いくぞ、グ~パッ!」
秀眞、航大、順也はグーを出し、雄一はパー、そして何故か涼はチョキを出していた。
必ずこういう奴がいるものだ。
「バカか!お前チョキは選択肢にねぇぞ!」
順也は出したグーを振り上げて言った。
「う、うを!わかった!もっかいやるぞ。グ~パッ!」
涼は殴られる前に始めた。
結果はこうだ。
秀眞 パー
涼 パー
雄一 パー
航大 グー
順也 グー
「おわ!、結局おんなじかよ」
順也が自分の拳を睨み、嘆きの声をあげた。
「まあまあ、じゃ俺らは2階いくからお前らは1階探索してくれ!そんで結果が出次第ここに集合な!わかった?」
「ちぇ、仕方ねーな」
順也と航大は懐中電灯をぶら下げ、真っ直ぐにのびる廊下をダラダラと進んで行った。
「じゃ、俺らも行くか」
秀眞、涼、雄一は階段をのぼって行った。
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