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「おー!お前ら戻ってたのか!」
階段を下りてきた秀眞は先に戻ってきていた順也達に言った。
「お、来た来た!」
航大が文字通り首を長くして待っていた。
「聞いてよ、撮った写真にすごいの写ってたんだよ。腰抜かすよ!」
航大は自慢げに言った。
「まじ?実はこっちも変なのが撮れたんだよ!ほら見てみ」
秀眞はデジタルカメラの画面を見せた。
「たしかに変だ、気持ち悪い」
航大、順也は納得したように頷く。
「うるせー!どいつもこいつも!」
涼はプンプンという文字が見えそうな勢いで怒った。
「そんなことより、俺達のも見てくれ」
順也は航大からデジタルカメラを奪い、3人に見せた。
「うわ!マジモンじゃね~か!よく撮ったな!」
秀眞は順也の肩を叩きながら言った。
「どこで撮ったんだ?この黒ずくめの男?」
「すぐそこの職員室だよ。写真撮るついでに今日はそこに泊まってみようよ!」
航大は目を輝かせながら言った。
「いいね、ゾクゾクしてきたぜ!」
航大に秀眞も含めみんな賛成し、職員室へ向かう。
「それにしてもリアルだな~、この黒ずくめの男。どんだけこの世に未練があったんだよ」
秀眞が小さい声でポツリと言った。
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