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「だったら死んで責任取ってよ!!」 叩き付けられたのは圧倒的な拒絶の言葉。 耳の奥が振動するほどの金きり声に頭が…真っ白になった。 どうして…来てしまったのか。今更後悔しても遅いというのに…。 叫ぶような声を聞き、ドアの外で様子を窺っていたらしい男が血相を変えて部屋の中へ入って来た。 「雪絵!そんなに興奮したらまた発作が起きるぞ。」 声を上げて、肩で息をしている女性をそっとベッドに横たえる男。 それだけでだいぶ落ち着いたように見える女性だったが、それでもこちらをキツく睨みつけて言った。 「あんたの顔なんて見たくなかったわ!!!汚らわしい!よく私の前に顔を出せたわね!人の亭主を寝取っておいて!!」 この状況で…心の中、妙に冷めた自分が囁いた…。 (安っぽい三流ドラマみたいだ…) ただ違うのは…。俺が男であること…。 それだけだ。 俺は慌てて顔を伏せると、消え入りそうな小さな声で、すみませんでした。と一言だけ告げて、部屋を後にした。 飛び出した廊下は白く、今出た部屋と同じドアが並んでいる。 ここは病院だ。
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